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 学校図書館司書のオススメ本紹介(80
  


『ボーダー 負け弁・深町代言』
大門剛明
中央公論新社 2011年 533円
 伊勢市周辺を舞台とした弁護士小説です。負け組の弁護士である深町代言は伊勢で後輩の弁護士を手伝うが、関わったその事件は本当に見ためどおりの事件なのかと疑問に思う。「負け組」とは何なのか、真実を求めて伊勢志摩を駆ける深町は、真実にたどり着けるのか。推理小説ながら社会問題にも切りこむ傑作です。



『投資家が「お金」よりも大切にしていること』
藤野英人
星海社 2013年 820円
 20年以上、投資家として「お金の本質とは何か」を考えてきた著者が、これからの日本を担う世代の人にむけて書いた本です。お金のことを考えることをとおして、社会のなかでの自分がおよぼす影響などを考えることができ、社会人になる前に読んでおくとよいと思う本です。もちろん、現在すでに社会のなかで働く人にもおすすめできます。「私は、お金が大好きです。」このセリフを聞いて顔をしかめた人には、とくにおすすめできると思います。



『小学4年生の世界平和』
ジョン・ハンター著 伊藤真訳
KADOKAWA  2014年 1600円
 教師である著者が開発した「ワールド・ピース・ゲーム」。小学4年生の生徒たちが盤上に再現された模擬世界で、世界平和をめざすという授業が紹介されている。ゲームでありながら、世界のあらゆる問題(独裁者、戦争、金融、環境、民族、武器商人、破壊工作員・・・)を子どもたちは体験し、最後はみんなでゲームの勝利(すべての問題をクリアし、すべての国家の資産が増えていること)に至る。子どもたちのひらめき、決断に感服し、もっている可能性の大きさをあらためて思い知る。



『箱根駅伝勝利の名言 監督と選手34人、50の言葉』
生島淳
講談社 2014年 720円
 年始のテレビ中継でもおなじみの「箱根駅伝」。優勝常連校、予選会から勝ち上がった大学、また関東以外の学生まで、監督や選手の箱根へかける言葉がとり上げられています。
 チームとして、また一監督、選手として走ることにむきあい、勝負を挑みつづける姿に胸が熱くなります。走りをとおして人生とむきあう人たちに、活力をもらえる1冊です。



『体感する宇宙』
竹内 薫
KADOKAWA/エンターブレイン 2014年 1200円
 抽象的でむずかしい宇宙の概念を身近なものに結びつけ、体感してもらうことをめざした1冊。聞いたことのないような概念も出てきますが、イラストの可愛さと平易な解説により、宇宙への関心が薄かった人でもそこまで苦労せずに読みすすめることができます。繁華街を歩くと磁場を体感できる?彗星は夏バテした人と同じ?など、ややこじつけな印象はあるものの、何となく宇宙が身近に感じられるようになります。



『ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。マララ・ユスフザイさんの国連演説から考える』
マララ ユスフザイ[述]/石井光太文
 ポプラ社 2013年 1500円
 2014年ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの国連演説の抄訳と、石井光太さんからのメッセージで構成されている写真絵本。差別や貧困に立ちむかい、平和な世の中にするためにはどうしたらいいのか。石井さんもマララさんも、教育が世界をかえることができると述べています。教育の大切さや学べることの幸せを再確認できる1冊です。



 『わたしは樹だ』
松田素子:文 nakaban:絵
アノニマ・スタジオ:発行 KTC中央出版:発売 1500円
 「わたしは 樹だ。 もう、何百年も 何千年も、 ここに 立っている」
 大きな樹が語ります。一つ所で動かない樹だが、とまってはいないと。1粒の小さな種がたくさんの生き物の力を借りて、太陽の光とコケが蓄えた水をたっぷりもらって芽をだし、根っこを張って生きてきた。菌に支えられ、たくさんの生き物を育み、森の仲間と支えあい生きてきたと。生きることはどういうことかを教えられます。力強い文章と、ページをめくるごとに圧倒される絵にパワーをもらえる絵本です。 



『父と暮せば』
井上ひさし
新潮社(新潮文庫) 2001年 本体価格:340円 
 井上ひさしさんの戯曲。原爆によってすべての身寄りを失った美津江は「自分だけが生き残って申しわけがない」と考えている。あるとき、恋に落ちた瞬間から、心が「しあわせになってはいけない」といましめる自分と、「しあわせになりたい」と願う自分に分裂してしまう。しあわせを願う娘の心は「恋の応援団長」となった父の姿となってあらわれるが、実は父は原爆で亡くなっている。もとは娘の1人芝居を、2人に分けて2人1役の2人芝居にして話をすすめていく。ユーモアをまじえながら、著者の深い思いが伝わってくる。

                       
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